おんばしらさい【御柱祭】 4月上旬(じょうじゅん)から5月中旬(ちゅうじゅん)にかけて,長野(ながの)県諏訪(すわ)市・茅野(ちの)市・下諏訪(しもすわ)町にある4つの諏訪大社(すわたいしゃ)で6年に1度行われる祭り。八ケ岳(やつがたけ)山中の社有林と霧ヶ峰(きりがみね)山ろくのモミの大木を,上社(かみしゃ)(本宮と前宮(まえみや))・下社(しもしゃ)(春宮(はるみや)と秋宮(あきみや))にそれぞれ8本ずつ切り出し,てこと引き綱(づな)と人力だけで十数キロメートルの道のりを4宮それぞれに運び,社殿(しゃでん)の四隅(よすみ)に柱を4本ずつ建(た)てる祭りである。昔から「人みたければ,御柱(おんばしら)を見に行け」といわれるほどにぎわう祭りである。◇巨木(きょぼく)の柱は山の神を迎(むか)えるためのものとするなどの説(せつ)がある。