かいえき【改易】 官職(かんしょく)や身分を罪(つみ)によってとりあげること。とくに江戸(えど)時代,武士(ぶし)に対する刑罰(けいばつ)の1つとして行われた。大名や旗本(はたもと)などの領地(りょうち)や家屋敷(やしき)を没収(ぼっしゅう)し,身分をとりあげた。「御家(おいえ)とりつぶし」のこと。◇徳川家康(とくがわいえやす)から秀忠(ひでただ)・家光(いえみつ)の3代の将軍(しょうぐん)の間に,改易(かいえき)された外様(とざま)大名は175家,一門や譜代(ふだい)大名は49家で,その没収(ぼっしゅう)高は1847万石(ごく)にのぼり,これで江戸幕府(えどばくふ)は強大な力をきずいていった。