かいすいだいじゅんかん【海水大循環】

海水の運動のうち最(もっと）も規模(きぼ）が大きく，海洋全体を循環(じゅんかん）するような平均(へいきん）した流れ。海水の大循環(じゅんかん），海洋（の）大循環(じゅんかん）ともいう。海洋上層(じょうそう）の水平方向の大循環(じゅんかん）と深層(しんそう）の鉛直(えんちょく）方向の大循環(じゅんかん）がある。上層(じょうそう）の大循環(じゅんかん）は中・低緯度(ていいど）の亜熱帯環流(あねったいかんりゅう），高緯度(こういど）の亜寒帯環流(あかんたいかんりゅう），南極大陸(なんきょくたいりく）をめぐる南極環流(なんきょくかんりゅう）に大別(たいべつ）される。深層(しんそう）の大循環(じゅんかん）については，南極大陸(なんきょくたいりく）の周辺(しゅうへん）（ウエッデル海）とグリーンランド沖(おき）で海水が深層(しんそう）にしずみ，世界中に広がりながら，しだいに上層(じょうそう）にぬけていくと考えられている。