文語文法で,文の中に使われた係助詞とそれを受けて文を終止する活用語(用言や助動詞)の呼応関係をいう。それによって文の内容を強調したり(こそ・ぞ・なむ),疑問や反語の意を表したりする(や・か)。
コーチ
係助詞「ぞ・なむ(なん)・や・か・こそ」を「係り」,それを受ける活用語を「
結び」という。
係結びの用法
2つの用法がある。
(1)係助詞「ぞ・なぬ(なん)・や・か」が上にきたとき終止する活用語は連体形でむすぶ。
用例
「月の光ぞさやけき」
(2)係助詞「こそ」が上にきたときは終止する活用語は已然形でむすぶ。
用例
「祝ふけふこそ たのしけれ」