かきょ【科挙】 中国で隋(ずい)から清(しん)まで1300年もつづいた,官吏(かんり)をえらぶ資格試験(しかくしけん)。詩や儒教(じゅきょう)など古典(こてん)の教養(きょうよう)が問われた。とくに宋(そう)代以後(いご)は,皇帝(こうてい)が最高試験官(さいこうしけんかん)となって,受験(じゅけん)者をみな自分の弟子にしたので,皇帝独裁制(こうていどくさいせい)をささえる重要(じゅうよう)な手段(しゅだん)となった。合格(ごうかく)すれば,高級官僚(かんりょう)として富(とみ)と名誉(めいよ)が保証(ほしょう)された。◇朝鮮(ちょうせん)・ベトナムでも行われた。