かさいりゅう【火砕流】 火山の噴火(ふんか)のとき,火山砕(さい)せつ物が火山ガス・空気・水などと一団(いちだん)となって流れるもの。熱雲(ねつうん)とよばれるように,しばしばひじょうに速い速度(時速100kmをこえることもある)で流れ,79年ベスビオ火山噴火(ふんか)のときのポンペイや,1783年浅間(あさま)山の噴火(ふんか)のときの鎌原(かんばら)集落のように,山ろくの集落に壊滅的被害(かいめつてきひがい)をあたえる。コーチ 1990(平成(へいせい)2)年から噴火(ふんか)を始めた雲仙普賢岳(うんぜんふげんだけ)(長崎(ながさき)県)で1991年に大火砕流(かさいりゅう)が生じ,44人が犠牲(ぎせい)になった。