鹿児島県大隅半島の中央部にある広大なシラス台地。表面は平たんであるが,ところどころ深い谷が見られ,高さ数mから数十mの急ながけにとりかこまれている。シラスは,かわいているときはかたくしまっているが,水分をふくむとくずれやすい。そのため大雨がふると,がけがくずれ,災害がおこる。土壌はやせており,水もちが悪く,畑地(サツマイモ・ナタネなど)として利用されていた。1955(昭和30)年から畑地かんがい事業が進められ,串良川上流の高隈ダム(大隅湖)から水を引いて,今では野菜や茶・飼料作物などの栽培や畜産も行われるようになった。
コーチ
シラスの
分布地域は,
鹿児島県のほぼ
全域と
宮崎県南部にわたる。シラスは水が地中にしみこんでしまい,生活用水を
得るのに
苦労した。