火山 マグマが地球内部から表面に出てくる所。火山の周辺でおきるマグマに関係した地表付近の変化を,火山活動という。
噴火のしかた
噴火を引きおこすマグマの組成・温度・粘性(ねばりけ)・量や,噴出する場所(中央火口・割れ目など)によって噴火のしかたがちがう。噴火のしかたを表す用語としては,(1)特徴的な噴火をする火山の固有名詞をつけた呼び方と,(2)噴出する場所や物質などにもとづく呼び方とがある。(1)にはハワイ式噴火・ストロンボリ式噴火・ブルカノ式噴火・プレー式噴火・プリニー式噴火,(2)には中央火口からの噴火,割れ目からの噴火,溶岩湖からの噴火,溶岩流の発生,溶岩円頂丘の形成,火砕流の発生などがある。
噴出物
火山から噴出するものには気体・液体・固体がある。気体としては火山ガスがあり,水蒸気が主である。液体としてはマグマと熱水がある。マグマが地表に流れ出れば溶岩,しぶきとなって飛びちれば火山弾・軽石などになる。固体として噴出するのは火山灰・火山れき・火山岩塊などで,マグマ由来のもの以外に,爆発にともなって破壊された火道周辺の岩石もある。
火山体
火山活動によって生じた地形を火山体という。陸上の火山体には,一続きの噴火でできるマール・火砕丘・溶岩円頂丘・火口列などと,数万〜数十万年の期間にわたって噴火をくり返してできる成層火山・カルデラ火山・たて状火山・溶岩台地などがある。
火山の分布
火山は地球上のどこにでもあるわけではない。大部分はプレートの境界および境界付近にある。
火山の成因
マグマが地球内部から地表あるいは地表付近まで出てくることによって火山ができる。