がしんしょうたん【臥薪嘗胆】 目的達成(もくてきたっせい)のために努力(どりょく)・苦心を重ねること。古代中国の春秋(しゅんじゅう)時代,呉(ご)王夫差(ふさ)は父のあだを討(う)つために,薪(たきぎ)の上に臥(ふ)して身を苦しめ,ついに越(えつ)王勾践(こうせん)を降伏(こうふく)させた。負けた勾践(こうせん)は,にがいクマの胆(きも)を嘗(な)めてたえず屈辱(くつじょく)を思い出し,ついに夫差(ふさ)をほろぼした故事(こじ)による。コーチ 日清戦争(にっしんせんそう)(1894〜1895年)のあと,日本がロシアなどから三国干渉(さんごくかんしょう)を受けると,国民(こくみん)の生活を犠牲(ぎせい)にし,「臥薪嘗胆(がしんしょうたん)」して軍備(ぐんび)をふやせとの主張(しゅちょう)がおこった。