＊かっしゃ【滑車】

軸(じく）のまわりで自由に回る車に，綱(つな）やくさりなどをかけた装置(そうち）。滑車(かっしゃ）には定滑車(かっしゃ）・動滑車(かっしゃ）および組み合わせ滑車(かっしゃ）があり，力の向きをかえたり，くわえた力よりも大きな力を生じさせたりするときに利用(りよう）される。

定滑車(かっしゃ）

軸(じく）が移動(いどう）しない滑車(かっしゃ）を定滑車(かっしゃ）という。なめらかな定滑車(かっしゃ）と綱(つな）を使って物体を引き上げるには，物体の重さと同じ力の大きさが必要(ひつよう）である。定滑車(かっしゃ）は力の向きをかえることができる。

軸(じく）が移動(いどう）する滑車(かっしゃ）を動滑車(かっしゃ）という。滑車(かっしゃ）の重さを無視(むし）できるとき，物体を引き上げるのに必要(ひつよう）な力は，物体の重さの2分の1にすることができる。

定滑車(かっしゃ）と動滑車(かっしゃ）を組み合わせた装置(そうち）を組み合わせ滑車(かっしゃ）（複合滑車(ふくごうかっしゃ））という。

組み合わせ滑車(かっしゃ）は，力の大きさや向きをかえることができる。