かなでほんちゅうしんぐら【仮名手本忠臣蔵】 浄瑠璃(じょうるり)(義太夫節(ぎだゆうぶし))の曲名。また,これを取り入れた歌舞伎(かぶき)劇(げき)の題名。竹田出雲(たけだいずも)・三好松洛(みよししょうらく)・並木千柳(なみきせんりゅう)(宗輔(そうすけ))合作。全11段(だん)からなる時代物で,1748年に大阪(おおさか)の竹本座(たけもとざ)で初演(しょえん)された。赤穂義士(あこうぎし)のあだ討(う)ちを題材(だいざい)としているが,時代を室町(むろまち)時代にうつし,人物も『太平記(たいへいき)』の世界をかりて塩谷判官(えんやはんがん)(浅野内匠頭(あさのたくみのかみ))・高師直(こうのもろなお)(吉良上野介(きらこうずけのすけ))・大星由良之助(おおぼしゆらのすけ)(大石内蔵助(おおいしくらのすけ))の役名で脚色(きゃくしょく)している。