カナート 西アジアの乾燥地域(かんそうちいき)に見られる地下水路。とくにイランにおいて発達(はったつ)。山地のふもとから水を引き,かんがい用水や飲料(いんりょう)水に利用(りよう)する。水路は蒸発(じょうはつ)をふせぐため地下15mほどのところを走っており,長いものでは80kmにおよぶ。施工(せこう)・修理(しゅうり)・通風などのため,30〜40mごとにたて穴(あな)がほられている。水路の末端(まったん)には耕地(こうち)や集落が開けている。コーチ 北アフリカではフォガラ,アフガニスタンやトルキスタンではカレーズという。