カヤ【<榧>】 山地に自生するが,また植栽(しょくさい)されている常緑(じょうりょく)高木。葉は水平に2列にならび,線形で先はするどくとがり,上面は濃緑(のうりょく)色でつやがある。雌雄異株(しゆういしゅ)。雄花(おばな)はだ円形で,葉の裏面(りめん)のつけねに多数さく。雌花(めばな)は小枝(こえだ)の先につく。種子(しゅし)は肉質(にくしつ)の種皮(しゅひ)で全部おおわれ,はじめ緑色で,翌年(よくねん)10月に熟(じゅく)して紫褐色(しかっしょく)となり,外種皮(がいしゅひ)はさける。高さ:15〜25m。花期:4〜5月。分布(ぶんぷ):本州(宮城(みやぎ)県以南(いなん))・四国・九州(屋久(やく)島まで)および韓国(かんこく)の済州(チェジュ)島。◇材(ざい)は高級な碁盤(ごばん)となる。(裸子植物(らししょくぶつ) ヒノキ目(もく) イチイ科(か))