*カラ【加羅】 伽耶(かや),任那(みまな)ともいう。三韓(さんかん)のうち,もと弁韓(べんかん)とよばれた朝鮮(ちょうせん)半島最南部の地域(ちいき)に,新羅(シルラ)・百済(ペクチェ)の成立(せいりつ)後もつづいていたゆるやかな小国家連合(れんごう)。414年の好太王(こうたいおう)の碑文(ひぶん)によれば,倭人(わじん)が「任那加羅(イムナカラ)」を攻(せ)めたとされ,『日本書紀(にほんしょき)』では大和政権(やまとせいけん)がこの地を支配(しはい)し,百済(ペクチェ)を援助(えんじょ)したとしている。562年,新羅(シルラ)の支配(しはい)下に入った。