自らの環境をよくするため,地方自治体によって制定された条例。各地で多発した公害を防ぐために,一定の基準を地方自治体でもうけた公害防止条例が,環境条例の最初である。1990年代に入り,環境的に健全であることが,社会を存続・発展させるために必要であると認められ,1993(平成5)年には環境基本法が定められた。それにもとづき,地方自治体でも環境基本条例が相次いで制定された。◇地球全体の環境をよくするためには,市民や地方自治体の協力がかかせないということから,国際環境自治体協議会ももうけられ,2003(平成15)年には日本でも鎌倉市や京都市など50の自治体が加盟している。