**かんでんち【乾電池】 持ち運びに便利(べんり)なものにした電池をいい,電解液(でんかいえき)は吸収(きゅうしゅう)体に吸収(きゅうしゅう)させてある。ふつう,マンガン乾電池(かんでんち)のことをさす。負極(ふきょく)は亜鉛(あえん)板を円筒(えんとう)にし,筒(つつ)の中央に炭素棒(たんそぼう)を立てて正極(せいきょく)とし,そのまわりを二酸化(にさんか)マンガン・黒鉛粉末(こくえんふんまつ)・塩化(えんか)アンモニウムの混合(こんごう)物でつつむ。さらに塩化(えんか)アンモニウムの飽和溶液(ほうわようえき)をのり状(じょう)にしたものをつめ,亜鉛円筒(あえんえんとう)の上部をアスファルトやピッチで封(ふう)じたものである。◇フランスの化学者ルクランシェによって考案(こうあん)された。起電力は約(やく)1.5Vである。