かんとうぐん【関東軍】 大正時代(1912〜1926年)の中期以後(いご),満州(まんしゅう)(中国東北区)に駐留(ちゅうりゅう)していた日本の旧陸軍部隊(きゅうりくぐんぶたい)。はじめ南満州(まんしゅう)鉄道・遼東(リヤオトン)半島の守備隊(しゅびたい)であったが,増強(ぞうきょう)されて政治的実権(せいじてきじっけん)をにぎり,政府(せいふ)の意向を無視(むし)して張作霖爆殺事件(チャンツオリンばくさつじけん)や満州事変(まんしゅうじへん)などをおこした。第二次世界大戦(たいせん)末期(まっき)の1945(昭和20)年8月,ソ連軍(れんぐん)の侵入(しんにゅう)で総(そう)くずれとなった。