かんとうしゅう【関東州】 中国の遼東(リヤオトン)半島南部にあった日本の租借(そしゃく)地。遼東(リヤオトン)半島は日清戦争(にっしんせんそう)後の下関条約(しものせきじょうやく)(1895年)で日本が獲得(かくとく)したが,三国干渉(さんごくかんしょう)によって清(しん)に返還(へんかん)した。その後ロシアが租借(そしゃく)したが,日露戦争(にちろせんそう)のポーツマス条約(じょうやく)(1905年)で旅順(リュイシュン)・大連(ターリエン)を中心とする半島南西部の租借権(そしゃくけん)をロシアから受けつぎ,旅順(リュイシュン)に関東都督府(かんとうととくふ)(のち,関東庁(かんとうちょう))をおいて統治(とうち)した。第二次世界大戦(たいせん)後の末期(まっき)にソ連(れん)(当時)が占領(せんりょう)したが,1950年に中国に返還(へんかん)された。◇関東(かんとう)は中国の山海関(シャンハイコワン)の東の意味。