かんばつ【間伐】 森林(しんりん)において,健全(けんぜん)な木(き)を育(そだ)てるために一部(いちぶ)の木(き)を伐採(ばっさい)すること。林業(りんぎょう)の作業(さぎょう)の1つ。森林(しんりん)が育(そだ)ち込(こ)み合(あ)うと隣(となり)の木(き)と葉(は)や枝(えだ)が重(かさ)なったり,日光(にっこう)が届(とど)かなくなったりして生長(せいちょう)が妨(さまた)げられる。これを避(さ)けるために,育(そだ)ちの悪(わる)い木(き)や枯(か)れかかった木(き)を伐採(ばっさい)する。こうすることによって,森林(しんりん)に十分(じゅうぶん)な空間(くうかん)があたえられ,日光(にっこう)の当(あ)たりもよくなるため,幹(みき)が太(ふと)く良質(りょうしつ)な木(き)が育(そだ)つ。ほかにも,根(ね)が土壌(どじょう)に深(ふか)くはるようになって土砂崩(どしゃくず)れが起(お)きにくくなる効果(こうか)や,光合成(こうごうせい)によって二酸化炭素(にさんかたんそ)の吸収(きゅうしゅう)が活発(かっぱつ)になり,地球温暖化(ちきゅうおんだんか)防止(ぼうし)につながるなどの効果(こうか)がある。