アジア州の東南アジアにある,インドシナ半島の南部に位置する国。政治体制は立憲君主制で,元首は国王。首都:プノンペン,面積:18.1万km2(2015年),人口:1601万(2017年),言語:カンボジア語(クメール語)(公用語),宗教:仏教など,民族:クメール人など。
自然のようす
東部寄りにメコン川が流れ,西部には東南アジア最大の湖のトンレサップ湖がある。気候は熱帯気候に属し,11〜4月までが乾季,5〜10月までが雨季となる。
あゆみ
アンコールトムやアンコールワットを建設したクメール人の国で,1863年にフランスの保護国となったが,1953(昭和28)年に独立した。1970年以降,内戦が続き,1975〜79年まで続いたポル=ポト政権下では,100万規模の国民が虐殺や飢えのために死亡したといわれる。1991(平成3)年にパリで和平協定が調印され,内戦が終結した。1993年に国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC)のもとに総選挙が行われ,王国となった。
産業のようす
メコン川流域などで行われている稲作が農業の中心で,ほかにもトウモロコシ,ダイズなどが栽培されている。アンコール遺跡群などをいかした観光業が発展している。工業は繊維工業が中心で,衣類の輸出が多い。
日本との貿易
カンボジアから日本への輸出:衣類と同付属品,履物など。
カンボジアの日本からの輸入:一般機械,電気機器など。(2015年)
国名の由来
クメール帝国のよび名であるカンプージャ(太祖カンプーの子どもたち)に由来する。
国旗の由来
中央にはカンボジア民族の誇りと象徴でもある,アンコールワットがえがかれている。