夏に天頂付近に見られる星座。南の空にある「みなみのかんむり座」に対して,「北のかんむり」ともよばれることがある。2等星のα星はアルフェッカとよばれたり,ゲンマとよばれたりする。
星座の探し方
大きな星座ではないが,小さな半円形の姿ははっきりとしていてわかりやすい。うしかい座の東に位置し,うしかい座の1等星アルクトゥルスと,こと座の1等星ベガとを結んだほぼ中間あたりを探すと見当たる。かんむり座が頭上に見られるのは,6月上旬は23時ごろ,7月上旬は21時ごろ。
星座に関する神話
ギリシャ神話では,酒の神ディオニュソスがクレタ島の王女アリアドネにおくった冠を現しているといわれる。星座を形作る7個の星は,冠を飾る7個の宝石とされる。日本では,かんむり座のことを,車星,首飾り星,鬼の釜などとよんだ。