大気の温度をいい,たんに気温といえば地表面上1.25〜2.0mの高さの大気の温度をいう。ふつう建物からはなれた風通しのよい場所(露場)においた温度計ではかる。日本では地上1.5mの高さを基準にしている。気温の変化は,日光(太陽放射)が直接大気をあたためるのではなく,いったん地表面に吸収されて地表面をあたため,地表面からの熱が大気の下層につたわって大気をあたためるためにおこる。地表面の状況によって気温の変化のようすが異なり,陸上は海上より変化が大きい。ふつう気温は昼過ぎ(午後2時ごろ)に最高に達し,明け方ごろに最低になる。気温の最高と最低の差を日較差といい,晴れて風の弱い日には日較差が大きく,くもりや雨の日には小さい。また,海岸や湖の近くでは日較差が小さく,内陸部,とくに盆地では大きい。◇気温は温度計や乾湿計の乾球温度計で,最高気温や最低気温は最高最低温度計ではかる。気象官署の気象観測では白金抵抗温度計を用いている。
コーチ
気温は℃
単位で表し,10分の1の目もりまで読みとる。