きかさなり【季重なり】 1つの俳句(はいく)の中に,2つ以上(いじょう)の季語(きご)をよみこむこと。ふつうは句(く)の表現(ひょうげん)が乱(みだ)れるためにさけるべきことだとされるが,主眼(しゅがん)が明らかな場合や統一(とういつ)に支障(ししょう)のない場合はさしつかえない。コーチ 「雪空に堪へ(たえ)て女も鱈(たら)を裂(さ)く(細見綾子(ほそみあやこ))」では,冬の季語(きご)である「雪空」と「鱈(たら)」が重なる。