ぎき【儀軌】 仏教(ぶっきょう)の儀礼(ぎれい)や儀式(ぎしき)の法則(ほうそく),王室などの儀礼(ぎれい)の決まりのことで,また,それを書き表した経典(きょうてん)や文書のこと。◇15〜19世紀(せいき)の朝鮮(ちょうせん)王国の儀式(ぎしき)や祭礼の作法(さほう)を文書と絵図で書き表した公式記録(きろく)を「朝鮮王朝儀軌(ちょうせんおうちょうぎき)」という。日本の韓国併合(かんこくへいごう)後の1922年,この儀軌(ぎき)3万3900冊(さつ)が朝鮮総督府(ちょうせんそうとくふ)によって日本の当時の宮内省(しょう)に移管(いかん)されたといわれ,そのうち167冊(さつ)を現在(げんざい)の宮内庁(ちょう)が保管(ほかん)していた。2011(平成(へいせい)23)年10月,「王世子嘉礼都監儀軌(おうせいしかれいとかんぎき)」「大礼儀軌(だいれいぎき)」など5冊(さつ)が韓国(かんこく)に引き渡(わた)され,順次(じゅんじ),引き渡(わた)される予定になっている。⇒韓国併合(かんこくへいごう)