*きくちかん【菊池寛】 (1888〜1948)大正・昭和時代の小説(しょうせつ)家・劇(げき)作家。香川(かがわ)県高松(たかまつ)市に生まれる。本名寛(ひろし)。京都帝国(きょうとていこく)大学英文(えいぶん)科在学(ざいがく)中から芥川龍之介(あくたがわりゅうのすけ)・久米正雄(くめまさお)らと同人雑誌(ざっし)『新思潮(しんしちょう)』を出し,『父帰る』『忠直卿行状記(ただなおきょうぎょうじょうき)』でみとめられる。ついで『恩讐(おんしゅう)の彼方(かなた)に』『藤十郎(とうじゅうろう)の恋(こい)』などを発表した。◇雑誌(ざっし)『文藝春秋(ぶんげいしゅんじゅう)』の創刊(そうかん)や芥川賞(あくたがわしょう)・直木賞(なおきしょう)の設定(せってい),文芸家協会(ぶんげいかきょうかい)の設立(せつりつ)など,文芸(ぶんげい)の振興(しんこう)と作家の育成(いくせい),地位(ちい)向上につくした。