*きこう【気孔】 陸上(りくじょう)植物の表皮にあって気体の出入りを行う穴(あな)。2個(こ)の腎臓型(じんぞうがた)をした孔辺細胞(こうへんさいぼう)にかこまれたレンズ型(がた)の穴(あな)である。裏表(うらおもて)のある葉では裏面(りめん)に多くある。スイレンのように水面にうかんでいるものは表面にある。気孔(きこう)は光合成(こうごうせい)・呼吸(こきゅう)・蒸散(じょうさん)作用のための空気や水蒸気(すいじょうき)の通路となるもので,孔辺細胞(こうへんさいぼう)の働(はたら)きで開閉(かいへい)が調節(ちょうせつ)される。コーチ 孔辺細胞(こうへんさいぼう)は弓型(ゆみがた)に曲がっていて,水をすって膨圧(ぼうあつ)が高くなると湾曲(わんきょく)が大きくなって気孔(きこう)を開き,水分をうしなって膨圧(ぼうあつ)が低(ひく)くなると湾曲(わんきょく)が小さくなって気孔(きこう)をとじる。