世界各地を同一の気候の特色をもった地域ごとに区分すること。気温・降水量・地形の分布などの違いによって区分される。さまざまな気候区分があるが,植物の分布を取り入れたケッペンの気候区分が用いられることが多い。
日本の気候区分
おもに気温・降水量をもとにして,6つの気候区に分けられる。
(1)北海道の気候…冷帯(亜寒帯)に属し,夏でもすずしく,冬の寒さがきびしい。梅雨がなく,降水量が少ない。
(2)太平洋側の気候…夏は南東の季節風がしめった空気を運んでくるため雨が多く,蒸し暑い。冬は北西の季節風が乾燥した空気を運んでくるため,晴れの日が多く,乾燥する。
(3)日本海側の気候…冬は北西の季節風がしめった空気を運んでくるため,雪やくもりの日が多い。
(4)中央高地の気候(内陸性の気候)…夏,冬ともに季節風が山地にさえぎられるので,一年を通じて降水量が少ない。冬の気温が低く,夏と冬の気温差が大きい。
(5)瀬戸内の気候…夏,冬ともに季節風が山地にさえぎられるので,一年を通じて降水量が少ない。冬は比較的温和。
(6)南西諸島の気候…亜熱帯気候に属し,冬でも温暖。一年を通じて降水量が多い。