功績や家がらによって,王や皇帝から特権をあたえられた上層階級の1つ。
日本
律令制の時代に上級の役人が特権をあたえられ,平安時代に貴族化し藤原氏が貴族政治を行った。鎌倉時代以後の武家政治の時代にも公家とよばれて存続し,明治維新後は華族となり貴族院の議員となった。第二次世界大戦後,華族の特権と貴族院は廃止された。
西洋
古代ギリシャ・ローマでは,はじめ貴族政治が行われた。中世,貴族は封建領主として荘園支配を行ったが,国王の中央集権化が進むにしたがいおとろえた。イギリスでは清教徒革命後も貴族は重要な地位についたが,フランスではフランス革命で貴族は廃止され,ロシアでもロシア革命によって消滅した。