ある動物の形態・色彩がほかのものに似ていて,それによって外敵からまぬがれていると考えられる現象。クワの枯れ枝に似ていて敵の目からまぬがれるクワエダシャクのようなものと,それとは反対にハチに似た目だつ色彩をもっていて,敵をあざむいてその害をさけるようなトラカミキリ・スカシバのようなものとの,2つのちがった性質のものがある。前者を隠ぺい的擬態,後者を標識的擬態という。隠ぺい的擬態のうち,体の色が背景の中にとけこんでしまうような場合を隠ぺい色という。このうち,食われる側の動物がもつ隠ぺい色をとくに保護色という。
コーチ
保護色は,
聴覚や
嗅覚によって
獲物をとらえる動物に対しては
効果がない。