きちゅうのしんどう【気柱の振動】

金属(きんぞく）など剛体(ごうたい）とみなせる固体(こたい）でつくられた管(かん）の内面がなめらかで，しかも断面積(だんめんせき）が一様な細い管(かん）の中の空気（気柱）の振動(しんどう）のこと。試験管(しけんかん）などの縁(ふち）に口をあてて強くふくと音が出るのは，管内(かんない）の気柱が振動(しんどう）するためである。一端(いったん）が閉(と）じた閉管(へいかん）や両端(りょうたん）が開いた開管(かいかん）では，その管内(かんない）の気柱の長さできまる特定(とくてい）の振動(しんどう）をあたえると，共鳴(きょうめい）する。閉管(へいかん）の場合，閉(と）じた端(はし）が節(せつ），開いた端(はし）の少し外側(がわ）が腹(はら）となる定常(ていじょう）波が発生し，波長をλ_m(ラムダ）（m），実際(じっさい）の管(かん）の長さに補正(ほせい）をほどこした管(かん）の長さをl （m），振動(しんどう）数をf_m（Hz），音の速さをυ（m／s）とすると，という関係(かんけい）がある。