冬に天頂付近で南中する星座。肉眼で見える星は約150個(6.5等星まで)。天の川にひたっており,α星のカペラは淡黄色で,合成等級0.1等の分光連星である。秋の末から晩春まで見ることができる。ぎょしゃ座では,せまい範囲に散開星団M36,M37,M38が見られる。
星座の探し方
12月中旬の0時ごろ,1月中旬の22時ごろ,2月中旬の20時ごろに,頭の真上に見られる。1等星のカペラをふくむ5個の星がつくる将棋の駒のような五角形はわかりやすい。
星座に関する神話
「ぎょしゃ」とは馬車をあやつる者という意味。ヤギをだいた老人の姿で描かれているが,この人物は馬車を発明したと伝えられている,アテネのエリクトニウス王を表している。馬車で戦場をたくみにかけめぐって活躍した功績で,大神ゼウスがぎょしゃ座にしたといわれている。