ぎょしょう【魚醤】 魚(さかな)や貝(かい)などを塩漬(しおづ)けにして,発酵(はっこう)・熟成(じゅくせい)させた調味料(ちょうみりょう)。魚醤油(さかなじょうゆ)ともよび,独特(どくとく)の香(かお)りと濃厚(のうこう)なうま味(み)がある。液体状(えきたいじょう)のものを指(さ)すことが多(おお)いが,ペースト状(じょう)のものもある。東南(とうなん)アジアで広(ひろ)く使(つか)われ,イワシを原料(げんりょう)にしたタイのナンプラーやベトナムのニョクマムが知(し)られている。日本では,ハタハタやイワシを原料(げんりょう)にした秋田県(あきたけん)のしょっつる,イカナゴを原料(げんりょう)にした香川県(かがわけん)のいかなご醤油(しょうゆ),イワシやイカを原料(げんりょう)にした石川県(いしかわけん)のいしるが代表的(だいひょうてき)。しょうゆのようにいろいろな料理(りょうり)にかけて食(た)べたり,なべ物(もの)や煮物(にもの)の味(あじ)つけに使(つか)ったりする。