ギルバート(ウィリアム=) (1544〜1603)イギリスの物理学者。イングランド南東部のコルチェスターの生まれ。ケンブリッジ大学で医学と数学を学び,ロンドンで医者を開業。エリザベス女王の侍医(じい)もつとめた。その間に磁気(じき)・地磁気(ちじき)・電気に関(かん)する研究を行い,1600年にその成果(せいか)を『磁石(じしゃく)について』にまとめた。磁気(じき)と摩擦(まさつ)電気を区別(くべつ)し,また地球は大きな磁石(じしゃく)であるとし,地球の磁気現象(じきげんしょう)を明らかにした。磁気(じき)学の父とよばれる。