キルヒホッフのほうそく【キルヒホッフの法則】

多くの抵抗(ていこう）と電池が導線(どうせん）でつながれた電気回路網(もう）を流れる定常(ていじょう）電流についての法則(ほうそく）で，第1法則(ほうそく）と第2法則(ほうそく）とからなる。

第1法則(ほうそく）

回路網(もう）中の任意(にんい）の1点（分岐(ぶんき）点）に流入する電流の和と，その点から流出する電流の和は等しい。

第2法則(ほうそく）

回路網(もう）の中にとじた回路をいくつも考えることができるが，任意(にんい）のとじた経路(けいろ）にそっての抵抗(ていこう）による電圧降下(でんあつこうか）（抵抗(ていこう）とそれを流れる電流の積(せき））の代数和は，その経路(けいろ）にふくまれる電池の起電力の代数和に等しい。◇ドイツのキルヒホッフが発見したもので，このほかかれの発見には，高温の物体から放出される熱(ねつ）と物体に関(かん）する法則(ほうそく），化学変化(へんか）で生ずる反応熱(はんのうねつ）に関(かん）する法則(ほうそく）がある。