17〜19世紀にヨーロッパの国々を中心に起こった,政治・経済・社会のしくみを改革する動き。17世紀半ばにイギリスでおこったピューリタン革命(清教徒革命)で絶対王政が打倒されると,アメリカ独立戦争やフランス革命などの市民革命が起こり,議会政治が確立した。また,18世紀半ばにイギリスで産業革命が起こると,それまでの手作業による小規模な工業から機械を使った大規模な機械工業へと移り変わり,それにともなって資本主義経済が確立した。こうした近代化を実現したヨーロッパの国々は経済的・軍事的に力をもち列強とよばれるようになり,世界各地へ進出し,植民地支配を進めていった。日本では,明治維新によって近代化が始まり,その後,列強の仲間入りを果たした。