きんろうどういん【勤労動員】 日中戦争(にっちゅうせんそう)中(ちゅう)と第二次世界大戦(だいにじせかいたいせん)中(ちゅう)の日本で,政府(せいふ)が労働力不足(ろうどうりょくぶそく)を補(おぎな)うために国民(こくみん)に強制的(きょうせいてき)な労働(ろうどう)を課(か)したこと。1938年の国家総動員法(こっかそうどういんほう)に基(もと)づいて始(はじ)まった。1941年に太平洋戦争(たいへいようせんそう)が始(はじ)まると,成人男性(せいじんだんせい)の多(おお)くが兵士(へいし)として戦地(せんち)に送(おく)られたため,国内(こくない)で労働力(ろうどうりょく)が不足(ふそく)した。それを補(おぎな)うために,成人女性(せいじんじょせい)や女学生(じょがくせい)・中学生(ちゅうがくせい)が主(おも)に軍需工場(ぐんじゅこうじょう)での作業(さぎょう)や農作業(のうさぎょう)を義務(ぎむ)づけられた。労働中(ろうどうちゅう),多(おお)くの学生(がくせい)が過労(かろう)で倒(たお)れたり,空襲(くうしゅう)や事故(じこ)などによって亡(な)くなったりした。