*くすのきまさしげ【楠木正成】 (?〜1336)南北朝(なんぼくちょう)時代の武将(ぶしょう)。河内(かわち)国(大阪(おおさか)府)の小豪族(ごうぞく)で,1331年,後醍醐天皇(ごだいごてんのう)の倒幕(とうばく)の挙兵(きょへい)に応(おう)じ,天皇(てんのう)に味方して奮戦(ふんせん)し,鎌倉幕府(かまくらばくふ)の軍(ぐん)をなやませた。建武(けんむ)の新政(しんせい)では河内(かわち)などの国守と守護(しゅご)をかねたが,足利尊氏(あしかがたかうじ)が新政府(せいふ)にそむくと,これとたたかい,いったんは尊氏(たかうじ)を九州に敗走(はいそう)させた。しかし,やがて勢力(せいりょく)をもり返した尊氏(たかうじ)の軍(ぐん)を湊川(みなとがわ)(神戸(こうべ)市)にむかえうち,力つきて戦死(せんし)した。