分類上では節足動物 クモ形綱のうちのクモ目の総称。このなかまはみな動物性のものをえさとしている。獲物のとらえ方は,網をはるもの,かくれて待ちぶせしているもの,とびかかるもの,などいろいろであるが,捕獲用だけでなく,生活に糸を利用する点ではどのクモも同じである。日本では現在,約1000種が記録されている。
クモの体
体は頭胸部と腹部の2つの部分からなりたち,細い腹柄でつながっている。ほかの節足動物とちがって,体節構造を示さないのがふつうである。頭胸部の前方にはふつう8個(6個・4個・2個のものも少数ある)の単眼がある。口には1対の上あごと1対の下あごがあり,外からは見えない上くちびるがある。下あごの基部から出ている1対の触肢は脚の変形したもので,昆虫の触角と同じ働きをする。歩くための脚は4対ある。腹部の先のほうに,糸を出す突起がふつう3対ある。
コーチ
昆虫と比較して,体のつくりを観察するのに用いられる。体の分かれ方と脚の数に注目。