現在,世界のほとんどの国で採用されている暦(太陽暦)。4年ごとに1日のうるう日をくわえるが,400年間に3回だけうるう日をとりやめる。結局400年間に97回のうるう日をおく。この1年の平均の長さは365.2425日である。この暦のもとはローマのユリウス暦で,4年ごとに1日のうるう日をおき,1年は平均365.25日であった。これは,真の1年(太陽年)の長さ365.2422日よりだいぶ長い。ユリウス暦は紀元前45年ころから使われ,ヨーロッパ各国に普及した。しかし,長い間には真の太陽年とのずれがあらわれてきた。たとえば,ユリウス暦では春分の日を3月21日ときめていたが,16世紀になると真の春分は3月11日ごろおこるようになった。そこで1582年,ローマ法王グレゴリウス13世が宗教会議を開いて,この年の10月4日の翌日を10月15日として10日をはぶくこと,および紀元年数が4でわりきれても400でわりきれない年(1700年,1800年,1900年,2100年など)は平年にもどすことにした。これがグレゴリオ暦である。