ぐんえき【軍役】 軍(ぐん)の役務(えきむ)。とくに安土桃山(あづちももやま)時代〜江戸(えど)時代,大名や旗本(はたもと)に命じられた軍隊(ぐんたい)の動員制度(どういんせいど)。日本ではあたえられた領地(りょうち)に応(おう)じて,どのような兵種(へいしゅ)を何人動員するかが決められていた。安土桃山(あづちももやま)時代,大名は平均(へいきん)して1万石(ごく)に250〜300人の軍役(ぐんえき)があり,それが江戸(えど)時代の基準(きじゅん)ともなった。この人数の中には,槍(やり)・弓・鉄砲(てっぽう)といった各武器(かくぶき)の数量(すうりょう)まで定められていた。