けいかいしょく【警戒色】 外敵(がいてき)の学習の結果(けっか),捕食(ほしょく)行動を弱める効果(こうか)をもつ目だった体色。たとえばアシナガバチやスズメバチの黄黒まだらの体色は,その毒針(どくばり)(または不快(ふかい)な味)の体験(たいけん)とむすびついていて,捕食(ほしょく)者である鳥類(ちょうるい)に対し,警戒(けいかい)色としての意味をもつようになるという。しかし,認識(にんしき)色・保護(ほご)色とともに,この語は従来(じゅうらい),観念的(かんねんてき)に用いられてきたきらいがあり,個々(ここ)の場合について,どれほど実効的意義(じっこうてきいぎ)があるかは不明(ふめい)なものも少なくない。