アフリカ州の東部にある,インド洋に面する国。政治体制は共和制で,元首は大統領。首都:ナイロビ,面積:59.2万km2(2015年),人口:4970万(2017年),言語:スワヒリ語,英語(ともに公用語)など,宗教:キリスト教,イスラム教など,民族:キクユ人,ルヒヤ人など。
自然のようす
赤道直下にあるが,首都ナイロビのある内陸部は高原状の土地が多く,気候は温暖。サバナとよばれる草原地帯が広がり,多くの野生動物が生息する。沿岸部は熱帯に属し,高温多湿。中央部にアフリカで2番目に高いキリニャガ山(ケニア山,5199m)がそびえる。
あゆみ
7世紀ごろからアラブ人が来航し,奴隷貿易と象牙貿易に従事した。16世紀にポルトガル人が来航し,19世紀半ばに来航したイギリス人の支配を受け,その後イギリスの植民地となった。1963(昭和38)年にイギリスから独立した。
産業のようす
主産業は農業で,南西部の高地を中心にコーヒー・茶・サイザルアサなどがプランテーションで栽培されるほか,切り花やトウモロコシ,バナナなども栽培されている。牧畜・畜産加工業もさかん。アンボセリ国立公園など多くの自然動物公園がある野生動物の宝庫で,サファリ観光がさかん。
日本との貿易
ケニアから日本への輸出:チタン鉱,バラの切り花,銅くずなど。
ケニアの日本からの輸入:乗用車,バスとトラックなど。(2015年)
国名の由来
アフリカ大陸で2番目に高いケニア山から。
国旗の由来
黒は国民を,赤は独立闘争を,緑は農業と天然資源を,白は統一と平和を表している。マサイ人の盾と槍は自由を守る決意を表している。