けんさつしんさかい【検察審査会】

検察官(けんさつかん）が被疑者(ひぎしゃ）を不起訴処分(ふきそしょぶん）にした場合(ばあい）に，その処分(しょぶん）が適当(てきとう）であるかどうかを国民(こくみん）が審査(しんさ）する制度(せいど）。1948（昭和(しょうわ）23）年(ねん）の検察審査会法(けんさつしんさかいほう）により以前(いぜん）からある制度(せいど）だったが，法改正(ほうかいせい）によって2009（平成(へいせい）21）年(ねん）5月(がつ）から審査会(しんさかい）の議決(ぎけつ）が拘束力(こうそくりょく）をもつようになった。各都道府県(かくとどうふけん）の地方裁判所(ちほうさいばんしょ）とその支所百数十(ししょひゃくすうじっ）か所(しょ）に設置(せっち）され，有権者(ゆうけんしゃ）からくじ引(び）きによって選(えら）ばれた11人(にん）の審査員(しんさいん）が，それぞれの地方検察庁(ちほうけんさつちょう）の事案(じあん）について審査(しんさ）を行(おこな）い，不起訴(ふきそ）の事案(じあん）でも起訴相当(きそそうとう）として再調査(さいちょうさ）を命(めい）じることができる。検察(けんさつ）の再調査(さいちょうさ）でふたたび不起訴処分(ふきそしょぶん）となった場合(ばあい），審査会(しんさかい）は再審査(さいしんさ）を行(おこな）って8人以上(にんいじょう）の起訴議決(きそぎけつ）を得(え）れば，弁護士(べんごし）による被疑者(ひぎしゃ）公訴(こうそ）が行(おこな）われる。⇒検察官(けんさつかん）⇒起訴(きそ）⇒弁護士(べんごし）