*げんしん【源信】 (942〜1017)平安時代中期の天台宗(てんだいしゅう)の僧(そう)。恵心僧都(えしんそうず)ともいう。大和(やまと)国(奈良(なら)県)に生まれ,出家して延暦寺(えんりゃくじ)で修行(しゅぎょう)。985年に『往生要集(おうじょうようしゅう)』をあらわし,「だれでも阿弥陀仏(あみだぶつ)を一心に信(しん)じればすくわれる」と説(と)き,没落(ぼつらく)する貴族(きぞく)や都市の民衆(みんしゅう)の関心(かんしん)を集め,浄土(じょうど)教の広まるもとをつくった。