けんせいのじょうどう【憲政の常道】 憲法(けんぽう)にもとづく政治(せいじ)で,つねに行(おこな)わねばならない原則(げんそく)。大正時代(たいしょうじだい)~昭和(しょうわ)時代(じだい)初期(しょき)にかけての政党内閣(せいとうないかく)時代(じだい)に,政党(せいとう)間(かん)に政権(せいけん)交代(こうたい)のルールがあった。(1)内閣(ないかく)総理(そうり)大臣(だいじん)になるように天皇(てんのう)から命令(めいれい)を受(う)けるのは衆議院(しゅうぎいん)の第(だい)1党(とう)の党首(とうしゅ)である,(2)第(だい)1党(とう)の内閣(ないかく)が倒(たお)れた場合(ばあい)は,第(だい)2党(とう)の党首(とうしゅ)が総理(そうり)大臣(だいじん)となる,(3)各(かく)大臣(だいじん)は総理(そうり)大臣(だいじん)の属(ぞく)する政党(せいとう)員(いん)から選(えら)ぶ,などの原則(げんそく)である。 コーチ 五・一五事件(ご・いちごじけん)で倒(たお)れた犬養(いぬかい)毅(つよし)内閣(ないかく)までは,憲政(けんせい)の常道(じょうどう)が守(まも)られた。