元素の種類を表す記号。原子記号ともいう。元素名(原子名)のラテン語・ギリシャ語などの頭文字,または,それとつづり字の小文字1つを組み合わせて元素(原子)を記号で表す。
元素記号の発明
元素を表すのにいちいち元素名を書いていたのでは不便なので,19世紀の初めドルトンは記号で表した。その後,ベルセーリウス(スウェーデン)は,1814年に各元素のラテン語の頭文字を記号として用いることを提案した。そして,現在では,基本的にベルセーリウスの方法を使って元素記号を表している。元素記号は,はじめ元素名の頭文字だけを大文字で表した。しかし,新元素が続々と発見され,同じ頭文字のものができたので,頭文字とそれにつづく文字の中の1字を使って,2文字でも表すようになった。2文字を用いる場合,最初の文字は大文字,他の文字は小文字で書き,これは世界共通の記号である。