げんちょう【原腸】 多細胞(たさいぼう)動物の個体(こたい)発生において,胞胚(ほうはい)に次ぐ原腸胚(げんちょうはい)(のう胚(はい))は2重壁(へき)よりなるが,その内壁(へき)の部分。その内腔を原腸腔(げんちょうくう)とよぶ。しかし慣用(かんよう)としては,原腸腔(げんちょうくう)を原腸(げんちょう)ということが多い。原腸(げんちょう)は無脊椎(むせきつい)動物では内胚葉(ないはいよう)を,脊椎(せきつい)動物では内胚葉(ないはいよう)と中胚葉(ちゅうはいよう)を形成(けいせい)する。また,原腸(げんちょう)は消化管(かん)の原基(げんき)であるが,肝臓(かんぞう)・すい臓(ぞう)などもこれに由来する。