こうきょうし【交響詩】 標題(ひょうだい)音楽の一種(いっしゅ)で,詩・絵画・物語などから受ける感銘(かんめい)や,その内容(ないよう)を表現(ひょうげん)しようとする音楽。シンフォニック=ポエムともいう。管弦(かんげん)楽によって演奏(えんそう)されるが,交響(こうきょう)曲のように多くの楽章をもたず,1つの楽章にまとめられていて自由な形式でつくられる。リストによって創始(そうし)されたといわれ,ロマン派(は)音楽を代表するものとなった。◇リストの『前奏(ぜんそう)曲』,ボロディンの『中央アジアの草原にて』,スメタナの『わが祖国(そこく)』,リヒャルト=シュトラウスの『ティル=オイレンシュピーゲルの愉快(ゆかい)ないたずら』などに代表される。