こうみょうこうごう【光明皇后】 (701〜760)奈良(なら)時代,聖武天皇(しょうむてんのう)の皇后(こうごう)。名は光明子(こうみょうし)。安宿媛(あすかべひめ)ともいう。藤原不比等(ふじわらのふひと)のむすめで,皇族(こうぞく)以外(いがい)ではじめて皇后(こうごう)になった。仏教(ぶっきょう)を深く信(しん)じ,東大寺(とうだいじ)や国分寺(こくぶんじ)の創建(そうけん)は,そのすすめによるといわれる。また,今の病院や養護施設(ようごしせつ)にあたる施薬院(せやくいん)や悲田院(ひでんいん)をたてて,疫病(えきびょう)の治療(ちりょう)や孤児(こじ)の救済(きゅうさい)にあたった。