*こきんわかしゅう【古今和歌集】 平安時代前期に成立(せいりつ)したわが国最初(さいしょ)の勅撰(ちょくせん)和歌集。醍醐天皇(だいごてんのう)の命により紀貫之(きのつらゆき)・紀友則(きのとものり)・凡河内躬恒(おおしこうちのみつね)・壬生忠岑(みぶのただみね)が編集(へんしゅう)し,905年以後(いご)に完成(かんせい)した。歌数約(やく)1100首。20巻(かん)で,仮名(かな)序(じょ)(仮名(かな)文の序(じょ)),真名序(まなじょ)(漢文の序(じょ))をもつ。奈良(なら)時代につくられた『万葉集(まんようしゅう)』が感情(かんじょう)をありのままに表現(ひょうげん)したのに対して,気持ちの動きを機知的(きちてき)・技巧的(ぎこうてき)に表現(ひょうげん)している歌が多い。